神崎美柚のブログ

まあ、日々のことを書きます。

魔法学院探偵部 第4話「図書館に潜む謎・解決編」

 とりあえず私達は図書館にある閲覧室へ。
「ええ!?恵美子さんが依頼を!?」
「ん、まあねー」
「ローザ、か・・・」
 先輩は本当に美女に弱い。恵美子さんが先輩の脇腹をつねってたため先輩はナンパしなかった。しかしそれを知ってたのも初対面じゃないからか・・・。
 ちなみに彼女は立ち去る際紙を落とした。
「ローザって書いてましたけど何歳なんでしょう」
「大方20あたりやろ」
「理事長が私の姉より9も上・・・ということは」
「27。つまりローザはここの生徒でいてもおかしくない」
「でもあの胸・・・」
 私と恵美子さんで先輩を殴る。やはり先輩はバカだ。
「それにしても閲覧室の使用履歴、すごいよ。最後の使用者5年前!」
 のんびりと話す恵美子さんの手元にある電子機器。使用履歴が書いてあるんだろう。
「うわあ、本当だ」
「しかもこの名前」
『使用者・太田川悦子 使用時間・5時間』
太田川さん?何してたのかな」
「うーん本当、不思議だね」
 すると閲覧室に一人の少女が駆け込んできた。腕に青いリボンをつけている。
「ちょっといい?」
「あ、はい」
 彼女は大きな古い本をテーブルに置いた。
「それは読むな!」
 倒れていた先輩が彼女の足を掴むと案の定蹴られてしまった。
「きゃあ!」
 そのはずみか、本が落ちた。ページが開いている。
「『禁断魔術の使用法』と書いてある本や。いくら高等魔術5年生でも読むのは禁止やろ?」
「っ!」
「それにこれ使かったら死んじゃうけん使わんといた方がいい」
「・・・死にたくはない。でも、私だって・・・事情はあるの!!」
 彼女は名乗らず去っていった。
「赤い目、か」
「怪しい・・・」
「閲覧室の掃除係っていないんだっけ?」
「う、うん」
 また真面目モードになっている。黒縁メガネをわざわざかけて・・・。
「はあ。にしてもさっきの赤目の少女といいローザといいなぜ中世風が・・・」
「確かに不思議だね」
 メアリーという少女について彼女は説明してくれた。
「メアリーはあの泥沼の争いの中の一輪の花。長男や長女の子供はもう既に大きくなってたから泥沼の争いに参加してた。でもメアリーは一人遊んでたらしい」
「孤独な子、か・・・」
「なるほどな。演じてたんやろ。ローザは構ってほしかった哀れなメアリーを演じ、自分も哀れみを受ける気やったんやろ」
 何かひっかかるような気がしたが一段落?