神崎美柚のブログ

まあ、日々のことを書きます。

女戦士と猫 第五話「想い」

昨日、朝早くにアランとルゥが出て行った。徹夜して待ったけれど、戻らなかった。 ──私は、アランの事が好きなんだと思う。アランが孤児院に私と共に送られた理由を作ったのが例え私でも、その想いは変えれない。変えたくてももう無理なのだ。 あいつらが私…

女戦士と猫 第四話「レーナ姫」

翌朝。カナお手製の朝食を食べる。シリウスさんには劣るが、やはり最高だ。「あれ? フィーナは? 」 「あんた達と違って本当に真面目よ。戦士用の剣を持って特訓しているのよ。なんでもお父さんが戦士だったらしくて」 「胸がでかいだけのがさつ女か……」 「…

女戦士と猫 第三話「男達の事情」

カナの目の前ではふざけているし、お酒をがぶ飲みするけれども、酒場にはきちんとした用がある。ここは、何とか生き延びた王宮関係者が仮の住まいとして利用している。その人達から訓練生でありながらも生き延びた自分たちが情報を受け取っているのだ。──殺…

女戦士と猫 第二話「過去」

早速特訓が始まった。変態たちは作戦会議と称して酒場に行ったため、カナが指導してくれることに。本当に役立たずだな、あの変態達。「シリウスは戦士たちが扱う剣の中で一番身軽でさ、危ないんだよね。まあでも特訓すればきっと大丈夫」 「きっとって……」 …

女戦士と猫 第一話「きっと頼れる仲間たちとの出会い」

私は、両親を失った。大災害が村を襲ったのだ。私だけ、生き残った。それは、とても虚しくて、悲しいことだった。「なあ、君」 「……なあに? 」 振り向くと猫がいるだけ。なんだ、幻聴か。 しかし、その幻聴はさらに続いた。「レコンワールドを救ってほしい…

今年のブログ

ベリー☆ハート 女戦士と猫 ヴェル伯爵夫人の罪深き一生 この3つを完結させたいと思います。 ベリー☆ハート以外は小説家になろうからの移動です。がんばりたいと思います。

ベリー☆ハート 第一話「新しいお友達」

「千穂、いつまで見てるの? 」 「あっ、ごめん」 私こと、名取千穂は夢見る乙女。親友の種草灯に毎度怒られながらも、大好きなサッカー部の川島くんを教室からこっそり見つめている。「本当に好きだよねえ。もう何年だっけ? 」 「やめてよ、もう」 私たち…

今後のこのブログについて。

週に一度、更新します。小説家になろうで掲載してるような暗いお話ではなく、恋愛ものに挑戦したいと思います。 来週の月曜から毎週月曜更新にします。

メガミ様 第二話 連続殺人事件─9月27日~9月28日─ side.?

昨日殺した女でもダメだった。 2年前、半殺しにしたからとどめを刺したのに。 全く何の感情も思い出せなかった。 あの女に対して、私は何を思っていたのだろうか。 憎悪? 嫉妬? 嫌悪? 好意? ああ、思い出せたらいいのに。27日。 今日は2年前に聴力を失わ…

メガミ様 第二話 連続殺人事件─9月27日~9月28日朝─ side.優太

昨日、殺されたのは元3-2の小泉茉莉愛。彼女はいじめグループのメンバーで、当然のごとく元3-2メンバーは警察に呼ばれたらしい。しかし、いじめグループはけろりとしていたものの、それ以外の子たちは2年前のことを思い出し泣いたり吐いたりと大騒ぎだったら…

メガミ様 第一話 行方不明─9月27日~9月28日朝─ side.叶

私は優太にメッセージを送り、美佳の住むマンションに向かう。美佳は私や遥香の親友。家出した遥香と一緒にいたらしい。でも、その遥香が昨日からいないとか。「美佳、私だよ、叶だよ」 「あ、叶」 美佳はいつもの笑顔ではなく、疲れた顔をしていた。側にい…

メガミ様 第一話 行方不明─9月26日─ side.?

私は、今日も人を殺す。 悲しいという感情、 ツラいという感情、 怖いという感情、 それらを思い出すために。「きゃあああ! 来ないで、来ないで、──! 」 私は、彼女が叫ぶ名前を理解できない。私は感情と共に記憶もなくした。「嫌、いや、いやあああああ!…

メガミ様 第一話 行方不明─9月25日~26日─ side.優太─

「ねえ、優太。女神様って……信じる?」 幼なじみの木戸遥香に突然そんなことを言われたのは3日前のこと。その時、俺は鼻で笑った。 ──遥香が、この時、助けを求めていたなんて知らずに。 3日も学校に来ない遥香。あの時、遥香は無理にそうだよね、と笑ったの…

ワガママ・プリンセス 第三話「舞踏会(上)」

今日は舞踏会。頼んでいたドレスはガートリが持ってきてくれた。ヒメアの前で試しに着てみる。 そこに、お母様が現れる。あら、どうしたのかしら。「そんな派手で、しかも露出の激しい服をよく着れるわね」 お母様の目は冷たい。そんなお母様はきっちりとし…

ワガママ・プリンセス 第二話 新しい執事さん

「新しく執事として、王女様のお世話をさせていただきます、ジョウェルです」 にこりと微笑むイケメン。朝から、紅茶を持ってきてくれたとてもいい人。誰かさんとは違ってね。「ジョウェルは何歳なの? 」 「……21ぐらいです。自分、拾われたのは大飢饉の真っ…

ワガママ・プリンセスについて

久しぶりに復活いたしました。スマホをWi-Fiにしないとスマホじゃ見れないのですが、気づいたのがこの間です。バカですね、私。 復活して早々、新しい小説ですがシリアスはあまりないファンタジーものです。シリアス以外の練習みたいなものですね。登場人物 …

ワガママ・プリンセス 第一話「ドS執事とお買い物」

私は朝起きると、枕元のベルでヒメアを呼び出した。──私の名前はリトア。ルナティ王国の可憐で可愛らしい王女様。今日も優雅な朝を……。「王女様、目覚めの紅茶を持って参りました」 「……な、ガートリ」 「どうされましたか? もっと熱めの紅茶がお好みですか…

これからについて

とりあえず、VOCALOID学園を書き上げたいと思っていますが、なかなか難しいです。ハワイ編はかなり端折る可能性もあります、ごめんない美しき悪魔は構成だけ考えておきます。

VOCALOID学園 第28話「消えた少女」

私はいつもどおり目覚める。そして、声をかける。 「おはよう、リリィ」 でも返事がない。早起きのリリィにしては珍しい。しかも高等部の入学式なのに。 「・・・?」 起き上がってリリィのベッドを見るものの、誰もいない。お散歩?と思ったが、リリィの机…

VOCAOID学園 第26話「さよならのバレンタイン」

もう、最後にしよう。私はそう決めてマユとは別に一人でチョコを作る。 「レンくん、喜ぶかな・・・」 少しさびしい。 今年も朝からデル先輩へチョコ渡しが凄いのでネルたちの部屋にいた。 「私たちは友チョコ交換だけだねえ」 「うん、でもリンちゃんとか中…

VOCAOID学園 第25話「ハッピー☆クリスマス」

VOCALOID学園 第24話「会長は誰!?」

「後はよろしくなのでーす」 「なのでーす」 ミキ先輩たちが生徒会を仲良く引退した。 「やっと馬鹿が消えたぜ」 「ダン、タバコだめだよ」 「シガレットだっつーの」 ただ、問題なのは会長。ハクもネルも鳥音も目をそらしている。 「ミ、ミクが適任じゃない…

VOCAOID学園 第23話「疑惑の文化祭」

「理事長、今年も成功させます!」 「おお、任したぞ」 私たちは文化祭が始まる前に理事長の部屋へ。理事長は笑顔で迎えてくれた。ミキ先輩の挨拶が終わり部屋を出た。 「ピコくん、緊張したよ~」 「ミキちゃん、大丈夫だよ。いつも可愛いから」 「んもう、…

VOCAOID学園 第22話「2人の進路」

「おい、そこのバカップル」 「ん?」 ミキちゃんと久々にポッキーゲームをしていると、マキさんが呼びにきた。 僕がマキさんに目をやってると、ミキちゃんが先に食べ終えた。つまり・・・。 「ぬわああああああ!」 メモを置いてマキさんは疾走した。 「ピ…

VOCALOID学園 第21話 ハッピー☆サマーバケーション~そうだ、ハワイに行こう!~

「ねえ、お父様。レンくんを連れていってもよろしいかしら?」 「はっはっはっ!構わないよ。マユが好きな人なら尚更だ。もし付き合いだして結婚も考え出したらあちらの家族ともハワイへ行こうではないか」 「それ素敵ね!」 夏休み。私たちの家族は毎年恒例…

VOCALOID学園 第20話 ハッピー☆サマーバケーション~そうだ、海に行こう!~

「うへえ、私だけぇ?」 「ミク、頑張って」 「うぅ・・・」 この学園は勉強熱心ではないため、特に成績の悪い者のみ夏休みに補習があるのだ。ちなみに始業式は9月になってから。 私はなんとか補習に通う。(夏休み中はネルたちの部屋に泊まらせてもらって…

VOCALOID学園 第19話 「がくぽの選ぶ道」

神威がくぽ、36歳。4月からテトと入れ替わるようにニートとなってしまった。カイトが元々住んでいた家を譲ってくれたから助かった。なにせ、今まで黙っていた両親が「家を出ていけ」と拙者に突然言ったのでござるから。 「ところで、がくぽ。僕を何で呼び…

VOCALOID学園 第18話「U」

「テレビに出れるよ~」 マネージャーの琴葉葵さんがそう告げ、入ってきたのは2枚目をどうするかと話し合っている最中だった。 5月。少し鬱(いわゆる五月病?)なテトさん以外目を輝かせた。 「おおっ!」 「デビュー曲がかなり売れたから今度出してもら…

VOCALOID学園 第17話「揺れる恋ゴコロ」

「レンくん~!」 マユがレンくんにくっついてる。私は寝不足でくっつかない。 「リリィ!どうしたの?テスト、自信ない?」 「う、うん・・・まあね」 「ん、でも大丈夫だよ!」 「とにかく寝させて・・・」 変なの、とマユは呟きレンくんの元へ戻った。 最…